モーツァルトあるいは翼を得た時間

¥1,364

残り在庫1個

説明

商品詳細

モーツァルトの音楽は時間を追い越し、時間が追いつけないほど足早に走って、高く飛翔してゆく。

モーツァルトの時間は、時間を超えた時間、ひとつ高いレベルへと抜け出た時間である。

彼の音楽と動きをともにしているとき、われわれは、モーツァルトによって、その次元への翼を与えられる。<帯より>

-目次-

第1章 音楽の時間を翔る鳥 動き続ける永遠
コンチェルトを歌ったムクドリ   後継のペット、カナリヤ   鳥を歌うアリアと歌曲   自画像、パパゲーノ   ト長調の飛翔、ト短調の疾走   後宮からの誘惑におけるアリア作法   バロック美学の打破   動きの中の永遠
流れゆく時間   瞬間の恵み   魔笛における出会い

第2章 父、レーオポルト 管理との戦い
この父にして・・・   天才の誕生   自然と趣味、様式   自然の超克   父の管理   管理との戦い
力関係の逆転   レーオポルトのウィーン訪問
父の死と<音楽の冗談>   オペラにおける父性の表現

第3章 モーツァルトとヨーゼフ二世 ウィーンにおける一0年
ザルツブルクとウィーン   ウィーンの役割   モーツァルト時代のウィーン   啓蒙専制君主ヨーゼフ二世   ヨーゼフとモーツァルトの出会い   モーツァルトに寄せる期待   音符が多すぎる   ウィーン趣味への譲歩   思想的な連帯感   フリーメイソンの保護者   一時代の終わり

第4章 <フィガロの結婚> 「与える」方向での人間化
赦しにあふれた音楽   宿願の成就   成立まで   喜劇の基本構図   五人の主役   音楽が動きになる   真実のヴェールを剥ぐ笑い   アガペー的な愛の贈与

第5章 美を発見する天才 輝ける<ドン・ジョヴァンニ>
女性の敵?   美を発見する天才   ドンナ・エルヴィーラの成熟   ドンナ・アンナの愛憎   ドン・ジョヴァンニの描かれ方   デモーニッシュとは何か   騎士長における父親のイメージ   <フィガロの結婚>との比較   フィナーレの六重唱は因習か

第6章 <コシ・ファン・トゥッテ> モーツァルトの愛の讃歌
高まる<コシ>の人気   <コシ>のストーリー   ベートーヴェンの怒り   多彩なアンサンブル   愛を信じない者たち   心ゆさぶる愛の調べ   愛に開かれる女性

第7章 「協奏曲」 開かれた会話の音楽
コンチェルトの名手、モーツァルト   協奏曲への熱中   最初の協奏曲   セレナードにおける協奏的なもの   初期協奏曲とその行き詰まり   <ジェノム>における冒険   協奏交響曲   交響曲の歩み   管弦楽の関与   ハ短調協奏曲の劇場風空間   <プラハ>交響曲の場合   叙述型と会話型

第8章 死と救済 <魔笛>と<レクイエム>をめぐって
死は真実で最良の友   フリーメイソンの死生観   カトリック信仰の限界   生涯と作品の二律背反   救済は音楽の中に   <魔笛>の開く世界   <魔笛>のフリーメイソン的解釈   出会いの美学   メルヒェンを真実化する音楽   死の音楽<レクイエム>   救済の不在

第9章 変わらざるモーツァルト 情報の洪水のなかで
ミュンヘンでの経験   <グラン・パルティータ>の作曲年代   変わりゆく情報   <パリ・ソナタ>と母の死   モーツァルトの音楽と個人体験   変ロ長調クラヴィーア協奏曲をめぐって   先取りされた晩年   情報を超える真実

第10章 モーツァルト演奏は、大胆に <クラヴィーア・ソナタイ短調>の演奏史
モーツァルト的な演奏?   ギーゼキングの範型   クリスタル派-リパッティからシフまで   原典尊重-ヘブラーとアシュケナージ   グランド・ピアノを駆使して-ギレリス、アラウ   表現派1-レヴィとグールド   表現派2-内田光子、ブレンデル、バレンボイム   ハ長調ソナタ-ホロヴィッツとレオンハルト   古楽器の教えること

第11章 「切実な」モーツァルトをめざして ワルター、古楽器、アーノンクールなど
「切実な」モーツァルト   ホグウッドの交響曲全集   昔と今のオーケストラ   楽器間のバランス   ブリュッヘンの「辛口」モーツァルト   アーノンクールの衝撃   アーノンクールのモーツァルト解釈   ワルターの積極的な優雅   後期の交響曲の名盤

あとがき

楽曲索引

追加情報

重さ 410 g
大きさ 197 x 142 x 20 mm
ブランド

発行年

1988

コンディション

レビュー (0)

レビューはまだありません。

“モーツァルトあるいは翼を得た時間”に最初のレビューをつけましょう!