YAMAHA No.25

現代のC3の前身となるサイズで1954年製造。国産エゾ松の一等材を響板に使用したり、随所に品質の高さをうかがわせます。全塗装、オーバーホールを施しました。

wpid-20151127054148.jpg上が作業前、下が作業後の写真です。

このピアノの修理内容を紹介しているブログ記事が全部で45あります。各修理工程を詳細に紹介していますので、どうぞご覧ください。


以下は抜粋です。写真をクリックすると拡大します。

  • 弦とピンの分解です。
  • かなり年季が入っています。
  • ネジをすべて外した様子です。すべて同じところに戻すために位置を記録します。
  • ピンも抜き終わった状態。
  • 鉄骨フレームを外します。
  • ピアノを裏返し、下の部品も取り外します。
  • 塗装剥離。モコモコと膨れ上がる様子はホラー映画のようです。
  • 響板のニスもはがします。真っ黒に劣化したニスの下から、きれいな木目の響板が出てきました。この世代の響板は材木も国産だったそうです。
  • 本体剥離後。ここで木目調として塗装する、という選択肢もあります。
  • メーカーのエンブレムを貼り、響板に吹き付けをしました。
  • 側板の内側には、マホガニーの突板を貼り塗装しました。これも鏡面艶出し仕上げです。
  • 仕上がった響板。
  • 仕上がった側板。
  • 駒ピンを交換します。
  • 交換する部品が到着。国内外から取り寄せています。
  • フレームのネジは基本交換しません。同じサイズがあってもネジキリが違っていたりするので、ベストは再利用だと思っています。すべて再メッキしてリサイクルします。
  • アグラフ研磨。
  • 研磨したアグラフと塗装した響板。
  • 内側も鏡面仕上げにすると、フレームの映り込みがきれいです。
  • アグラフ設置。
  • 鍵盤蓋の剥離。ネームも一度はがします。
  • 各パーツ剥離。
  • 屋根下地。
  • 黒の吹き付け始め。
  • 黒の吹き付け終わり。
  • パーツ吹き付け。
  • ネームも埋めてしまいます。
  • 巻線弦到着。
  • 張弦。
  • 調弦完了。
  • ダンパーヘッド。古いフェルトをはがす過程で塗装も剥げたので塗りなおしです。
  • 塗装完了。
  • 新品ハンマーヘッド。
  • ハンマーヘッド接着完了。
  • ウイペン交換
  • ダンパーフェルト接着、ダンパー設置。
  • パンチングクロス交換、キーピン研磨。
  • キーブッシング交換。
  • ハンマー角度調整。
  • 鍵盤上面研磨。セルロイドだったと思いますが、きれいだったのでお客様と相談してこのまま使うことにしました。この世代は一つでも欠けやヒビがあったら全部交換します。
  • 屋根仕上げ。作業の順番はそのときどきで段取りを変えます。この場合、塗装したものが傷ついたら困るので、仕上げは最後にしました。
  • 鍵盤蓋のネーム。
  • 屋根ヒンジ。すべてマイナスネジを使用します。



作業内容はおおよそ以下のとおりです。

・塗装全剥離
・つや出し黒全塗装
・響板塗装
・側板内面、マホガニー突板装飾・鏡面つや出しクリア塗装
・フレーム塗装
・アグラフをすべて外し研磨
・フレームねじ再メッキ
・駒ピン交換
・全弦張替
・ハンマー・ハンマーシャンク交換
・ウイペン交換(シュワンダー⇒ヘルツ)
・ダンパーウッド再塗装
・ダンパーフェルト交換
・ブッシングクロス交換
・パンチングクロス交換
・ペダル部品のクロス類交換

Dimensions 183 x 149 x 101 cm
メーカー

YAHAMA

型番

No.25

ペダル

2本(左:ソフト 右:サステイン)Left: Soft, Right: Sustain

年式

1954