日曜日ではめずらしく一日外で調律のお仕事をしていました。午前のお客様のお仕事を終えた後はコンサート会場へ。コンサートのお仕事ではなく、コンサート後のパーティー会場の調律でした。せっかくなのでコンサートも拝聴に伺いました。ちなみにコンサートではピアノの使用はなかったようです。なるほど。

フルートがひとつ入っている以外は全編弦楽器による室内楽の編成。アマチュアの有志の方々の集まりで、かれこれ26年の歴史があり、ひとつの節目としてホールでの開催となったようです。人も様々、曲も様々で、とても内容の濃いコンサートでした。

パーティーの調律が今回のメインだったため、コンサートは途中で失礼して会場のレストランへ。調律を終え、参加者の皆様を待ちました。

パーティーは、コンサート出演者を中心に、参加者みんなが演奏するスタイルで、美味しいお料理と飲み物をいただきながらクラシック音楽に酔いしれるという素敵な内容でした。かねてより音楽ファンの方々との交流に憧れていたこともあり、念願叶ったように思います。写真のように、二重奏から三重奏、四重奏、最大で八重奏まで!コンサート会場で演奏してさらにやるのか!という、すごい体力というか、すごい音楽愛に感動しました。

内容については事前に聞いていたし、でも知り合いがいない場なのだろうと予想して、会場の皆様に受け入れてもらうには自分も演奏するのがいいだろうということで二曲ほど仕込んで行きました。皆様が概ね演奏し終わったころ、もうないだろうと思っていたところにお呼びがかかって頭が真っ白になってしまいました。一応弾いてみたんですけど、あんなにひどかったことはないな…。でも皆様優しくて、良かったと言ってくださいました。嬉しかったです。
時折開催しているとのことで、調律の有無に関係なくまた参加させていただきたいとお礼をして会場を後にしました。

聴く立場からも、演奏する立場からも、生演奏ってすごいんだということを強く感じた日になりました。また人前で演奏してみたい。もっと鍛えよう。

帰ってからはもちろんグランドピアノの調整の続き。今の段階では見た目は変わりないですけど、徐々に進めています。やはりソステヌートペダルを追加したことで作業量が増えてます。ヤマは越えたかな。