本日のピアノ調律は、数年お世話になっているお客様です。去年だったか、ピアノのお部屋に除湿機を置くことをお勧めさせていただき、本当に実行して下さったお客様の一人です。

毎度除湿機についてはコロナが一番強力ですとお話ししています。そして、多くの方がエアコンの除湿を使っていますが、床置きの除湿機に比べると弱く、冷気で除湿するため止めると結露を招く傾向にあるため、つけるなら24時間常時付けっぱなしにする必要があるためお勧めしていません。見方を変えると、沖縄は常時除湿だけで、冬場でも加湿の必要がないためまだ楽な方だと思います。雪国などでは除湿と加湿を使い分けたり、暖房の入れ方にも神経を使うようで大変そうです。亜熱帯沖縄はピアノには過酷ですが、テクノロジーに恵まれた現代のピアニストさんたちは幸運であるともいえそうです。

そして、修理工房では整音の作業にまで進みました。一度ハンマーを削って、第一整音という作業を施します。まだ新品のハンマーが、演奏のための準備を施していく過程で、ピアノの音がブーストしていくのを感じていくのは楽しい作業です。そして、さらに、慣らしていくため弾き込みます。かなりのパワーを発揮してくれることが期待できます。