今日お伺いしたお客様。一件目は学校。明日の卒業式への準備作業の中、体育館で調律をしました。たくさんの学生さんがパイプ椅子を並べ、先生はマイクで支持をする中での調律です。音を聞いて調律するというよりも、鍵盤から手を伝う振動を感じながら調律したという感じでした。
二件目のお客様はところ変わって丘の上の一戸建て。360度見渡しても家が見えないほどの郊外での調律。先ほどとはあまりに変わった環境に驚きながらも、日常ではありえないくらいの静けさの中でピアノの音を楽しく聞かせていただきました。

最後は住宅地での調律。こちらのピアノはかなり傷んでいて、バットフレンジ、フロントブッシングクロスの交換、譜面台は紛失、調律は半音上げという、なかなか手のかかるピアノでした。それなりに金額もかかる状態の中、お客様は疑心暗鬼ながらも任せてくださり、預かり修理を経て本日の納品と調律となりました。終わった後で、大人の男性がとても喜んで「子供に見せるのを待ちきれないよ」と笑顔で言ってくださったことが私への何よりの返答となりました。
ありがとうございます。