YAMAHAのグランドピアノ、G3Eを入荷しました。1990年製の比較的新しいピアノで色はアイボリーホワイトです。
ピアノ教室のお部屋に設置し、今日は内部清掃と調律をしました。ダンパーのかかりが遅いようなので、アクション全体も含め調整しなくてはなりません。
ところで今当店にあるグランドピアノは、Diapasonが3台(うち1台は未完成)、Steinwayが1台、そして新たに加わったこのヤマハが1台。
どのピアノも気に入っていますが、最近感じるのはそれぞれのピアノのヒストリー。
メーカーや年式はもちろんですが、どのくらい弾かれてきたかがピアノのなりを大きく左右しているのを感じます。
以前、沖縄にチェロの奏者のかたがいらしたとき、自分の楽器は持たずに現地で借りたところ、ぜんぜん弾かれていない楽器で音がでないということで、リハーサル前後にひたすら音をならしておりました。
同じようなことがピアノにも言えるのかな、と考え始めました。この楽器はきっとたくさん弾いてもらっていたんだろうな、この楽器は眠っていたんだろうな、という具合にです。ハンマーの先端の溝の深さからも推測できますが、あくまで推測で、本当はどのくらい使われていたのかは当時を知らない限りは知る由もありません。
ピアノたちがここにいる間はまんべんなくどのピアノも同じように弾いてあげて、少しでもよくなるようになっていってもらいたいと思います。
そのため、最近はスケールの練習が増えました。我ながら良い習慣だと思います。