今ではピアノ教室となりましたが、店舗のグランドピアノのしました。1ヶ月前くらいに442HZにあげましたが、また440Hz以下に下がっていました。
ピアノの弦の振動は一本の中にいくつもの種類があって、それらが複数の音を生み出します。基礎となる振動からなる音を基音、他を倍音といいます。一つの鍵盤を押して一つの音が鳴っているように聞こえますが、実はたくさんあるのです。弦楽器の調律は、一般的に二つの音を奏でて片方を基準としてもう片方を合わせるという手法を取りますが、ピアノの場合、合わせる方もあわされる方も倍音があって、それらをうまく統率するのが難しく、また出来上がったものを聞く人によって受け止め方が違うので調律師さんは苦労します。
そんなことを考えながら作業していましたが、やっぱり基本はユニゾン!メーカーの教科書にもありましたね。ユニゾンに始まりユニゾンに終わる。
そうそう、ついに象牙の鍵盤を漂白する薬剤の入手に成功しました。到着まではまだ時間がかかりますが楽しみです。早くきれいにしてあげたいです。
オーバーホールのピアノはいまだ張弦中。なかなか時間がかかっております。
今回の巻線弦はドイツ産の銅線を使用した高級品。仕上がりがたのしみです。