とにもかくにもやることが多すぎて、今一番頭を抱えているのは展示ピアノが少なすぎることです。これは今年の最初の方から抱えていた問題ですが、オーバーホールに時間をかけすぎたこと、ピアノ型デスクなど、直接商品ではないものの作業をしていたこと、それから倉庫兼工房を移転したための準備などが挙げられます。
嘆いている暇があるならピアノの手入れをしろということで、まずは店内のピアノの調律に力を入れています。一台外装も仕上がっているピアノがあるので、見た目はそれをサンプルにするとして、やはり楽器は良い音を奏でることが大切なので、基本中の基本である調律は先にやっておくことにしました。これで楽しく弾けるようになります。
あと数台ありますが、大部分が調律が終わりました。どうぞ音を聞きに来てください。今の当店のラインナップはかなり良い楽器が集まっています。
↑こちらはヤマハのYUA。UX支柱の高級ピアノです。トーンエスケープ。低・中音域にアグラフを採用。ハンドマフラーで真ん中のペダルはベースサステインペダルという面白いピアノです。ハンマーはウォルナットのオールアンダー。当時のメーカーの意気込みを感じます。バットが特殊なので、現代のスタンダード版に交換予定です。
ヤマハは他にU3M、U1A、W110BBなどなど。どれも良い音しています。

↑こちらはATLASのA35H。ハンマーはLouis Renner(レンナー)社製のウォルナット、セミアンダー。このメーカーの下位モデルになるとハンマーがロイヤルジョージになりますが、レンナー採用のピアノが音にも高級感があります。
YAMAHAのW110BBです。
ピアノのワークシートを作りました。これでそれぞれのピアノにどんな作業をしたのか記していきます。ピアノのカルテ、とでもいうのでしょうか。