アメリカからピアノを持ってきたというお客様。おばあさんのピアノということで、音を聞いてみるとキレイに半音下がってる!!半音を1として、0.5もずれたら大半の人はおかしいと思うみたいですが、半音はすごかったです。ちなみに、鍵盤の位置をずらして半音下げることができるピアノを見たことがありました。

それで、そんなに音が狂っていると調律の作業量も大幅に増えるためなかなかの時間をかけて苦労しましたが、終わった後にアルペジオを少々弾いたら、ピアノは全くわからないというお母さんが「めっちゃ良くなってる(注、英語で「Sounds much better」)」と言ってくれたので、苦労が報われました。自分でもちょっとびっくりしましたし。

本体の脚と椅子の脚が同じ形状の可愛いピアノでした。

修理工房ではコンソールピアノの響板の仕上げ、フレームを載せて張弦へと工程が進んでいます。今回、チェーンブロックは使わず手作業でフレームを上げ下げしてます。グランドピアノとは違ってかわいい重さでした。