部品だけの写真でわかりづらいですが、鍵盤を押しても音が出ない不具合がかなり顕著に出たので、原因となる部品を交換することになりました。ピアノ調律師歴はそれなりに長いですが、ここまでの重症は初めて遭遇しました。普通ピアノ用の油をさすことで応急処置的に改善するのに、うんともすんとも行ってくれませんでした。預かって修理することにして持ち帰り分解したところ、写真のようになっていました。

触っていると木とは違う匂いがしてきて、どうやら別のタイプの油でした。ホームセンターで入手できるタイプのものだと想像します。全部のピンを交換し、問題なく動作するようになりました。

ピアノは大型で大胆で力強いイメージがあり、また細かく繊細でもあります。今回の修理でこれからも頑張ってくれることでしょう!