「坂道のアポロン」、全巻セットで買いました。漫画喫茶落ちで安く出ていたので。

ジャズに絡む登場人物たちの恋愛ストーリーだそうですが、主人公はピアニストだそうなので、ピアノ教室に置こうと思います。生徒の皆さん、教室で読んでくださいね。

と、ここまでがタイトルに沿った掴みの話で本題はここからのまとめ買いした他の本たちです。

長女が中学に上がってからというもの、読書はもっぱら教育関係です。写真にある苫野一徳氏の「『学校』をつくりなおす」は、最初に電子書籍で読んだものです。教育哲学者として、本来学校とは何なのか、教育とは何なのかを再考察する事でこれからの教育現場に求める姿を説いています。周りに勧めたくて、改めて紙媒体で買いました。

そして東京都千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長が書いた「学校の『当たり前』をやめた」も強烈な印象を残した一冊です。こちらは電子書籍版がなかったので紙で買いました。苫野氏の哲学もさることながら、現場で実際に実行した施作はとても説得力がありました、

これらはただ学校現場のことを知るために読んだものではありません。ピアノ教室にも大きく関わってくる内容だと思っています。

2020年度から大学のセンター試験が共通テストと名を変え、マークシート方式から記述式に変わります。ある特定の答えのみを正解とせず、受験者がどう考えているかを見る問題が取り入れられるそうです。

同じくして、小中学校の学校指導要領が、詰め込み型から正解のない問題で生徒の考える力を育む方向へ舵を取っていくことが決まっています。

そういった変化に対して、一部の保護者や関係者は、「新しいスタイルのテストへの対策」についての情報を集めることに集中していますが、これは全く的外れで文科省の意図を理解していません。大切なのは、そういった教育をフル活用して、社会に出たときに自分が何を考え何をして生きていくかという思考能力を確立することです。もうこれからはいい学校を出ていい会社に就職することで幸福を獲得できる限らないのです。踏み込んで言えば、だいぶ昔からそうではなかったことが、最近の8050問題で証明されてきた、とも言えるでしょう。

ピアノに話を戻しますが、一生懸命練習して立派な技術を身につけても、「身につけた技術をどうするのか」という目的がなければ宝のもちぐされになってしまいます。弾けるようになりました。それはどこで活きてくるのか?高額なピアノはピアノレッスンに通っている間だけで使うもので終わるのか?それらをこれからこのブログで自分の経験と合わせてお話ししていきたいと思います。