いつもお世話になっているピアノの先生のお教室へ、グランドピアノの調律に伺ってきました。

最近お客様とのおしゃべり時間がどんどんエスカレートして、長いと2時間くらいしゃべれるので我ながら驚いているのですが、今日も調律が始まるまで1時間くらいしゃべってしまいました。

どこに行ってもだいたいは学校のお話で、今回もテーマは同じ。こちらのママ先生は最近ご出産されて、まだ先だけど学校には確実にかかわっていくので、今のこと、これからのこと、先日も記事で取り上げたような本の話など、いろいろ意見を交わしました。

私の考えは、毎日授業以外の業務に忙殺されている教員のみなさんのために極力授業に集中できるような環境づくりをできれば、子供たちにもっと良い影響が期待できるだろうというものです。そのためには保護者の学校への関心をもっと高めていくことが不可欠なのですが、すべての保護者がこの考えに賛同するかといえばかなり難しい問題で、一朝一夕で片付くようなことではない、と先日も学校関係者の方とお話ししたところでした。しかし、可能な限り同じ考えを持つ仲間を集めて、チャレンジしていきたいです。

なぜなのかというと、子供たちの未来がとても不安だからです。2019年の大学世界ランキングでは、東京大学は43位。アジア最高位は中国の Tsinghua University の22位、続く23位はシンガポールです。東大って世界ではそのくらいなんです。教育現場だけではなく、企業だって、シャープや日産などの窮地を救ったのは外国から招いた経営者でした。ファミコンやウォークマンのような世界的ヒット商品は長らく日本から生まれていません。アニメなどのサブカルチャーコンテンツは海外でも人気ですが、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のような規模でなないでしょう。AIの台頭により相当量の仕事で人間が不要になるといわれています。反対に、これまでにはなかったような仕事もたくさん生まれるともいわれていますが、未来への不安は確実にあります。

そんな子供たちの未来に光を当ててくれるのは教育です。学校現場でしかできない、社会進出への前準備があります。これをもっと充実させたい。そういう思いでPTA活動に参加することにしました。 高学歴就職難民という言葉が象徴するように、 勉強ができるよりも確固たる意志と豊かな発想力、自分をアピールする表現力の方がこれからは求められていきます。そのために、2020年度からセンター試験が大学入学共通テストへと、マークシート方式から記述式という、詰込みよりも発想力・表現力を重視していく方式へと形を変えていくのです。

保護者のみなさんの間では「 大学入学共通テスト 対策、どうしてる?」という情報交換がなされていますが、短期的な対策より、18歳までの成長で得る蓄積の方が試されるようになると考えた方が大切と思うので、そのために学校生活はとても重要になる・・・というような話をずっとしています。

今日もそういった話題になったのですが、先生のお友達先生とも同じような話をしたのか、「○○先生も関さんとたくさんしゃべって、ママ友かと思うくらいしゃべったって言ってましたよ(^^)」と言われ、思わず笑ってしまいました。

このような学校・教育の話はピアノとは全く関係ないかといえば全然そんなことはなく、「なぜ学校に行くのか」と「なぜピアノを習うのか」は、両方に携わる人にとってはまったく同じ課題になるのだと思っています。

また機会を見つけてご紹介させていただきたいと思います。