先日行ったインストアライブに先駆けて(3日前くらい)、著作権協会より書類が届いたのでインターネット上で手続きを終えました。当店も楽器屋さんとして、音楽業界の端くれとして、この手続きは大切だと思うし、必要な手数料は払うべきだと考えますが、このJASRACの仕事の仕方には非常に大きな疑問を覚えます。

今日は言葉を選ばず言わせてもらいますが、言ってみればJASRACの仕事は著作権者に変わってお金を集めるピンハネ業者でしょう?こういうエージェントが国内に一団体しかないのはおかしいと思います。ユーザーが言い値に対してそのまま払わなければならないのはヘタしたら独占禁止法スレスレじゃないですか?

まずアプローチの仕方が悪い。いきなり封筒一つ送りつけて「法律で定められているから」を盾に求める行為は、著作権が法律に守られていることを除けば、怖い団体の人がありもしない営業許可料を取り立てるのと変わらないという印象を受けました。

我々調律師などは、年に一回お客様に電話してお願いしてようやくお仕事をいただきます。音がずれているとは思わないが、何で?と不思議がられることもあります。JASRACの場合はいきなり法律云々で、字面は敬語でもやっていることは到底人にお金を払うようお願いする人の態度ではありません。手続きの方法がよくわからないので、とりあえずコンサート当日に来てみてくださいというと、簡単に「それはできませんね」と言う。後で聞いたらそんな応対をするスタッフが正規雇用だというじゃないですか。びっくりです。
ちなみにJASRACのサイトに掲載されている基本採用情報です。初任給みてください。ネットで請求対象を検索して書類を送って取り立てるだけでこの給料です。基本この人たちの仕事はピンハネです。何も生産はせず、アーティストたちの著作物を、あたかも自分の権利のように法律を盾に取り立てるだけが仕事です。別にこんな仕事、それこそ学生のバイトでも十分こなせると思います。

繰り返し言っておきますが、著作権使用料を払うのは大切なことだし避けて通ってはいけない。でもJASRACの仕事の仕方は問題です。

ならばどうすればいいか。それはJASRACに対抗馬を作ることで、競争を生み出すことです。他の団体が、より安い使用料でより高く著作権者に支払う仕組みを作れれば業界は活性化するはずです。実際にクラシックの演奏家の方で、著作権使用料を理由に現代音楽の演奏を断念する話もあります。民営化など手段はあるでしょうが、どんなことができるか少し調査してみたいと思いました。

民営化されれば、著作権料を使用者に直接請求するソフトやネットワークの構築も不可能ではないと思います。そうやって無駄を省く方法はいくらでも考えられるはずです。

基本中の基本、世の中でお金を稼ぐこととは奉仕によりその対価を受けることだと思っています。JASRACの人たちは、みんなに喜ばれる仕事をしているでしょうか。「JASRACさん、ありがとう。皆さんのおかげで今日のコンサートは成功したよ」と言われるような工夫をしているでしょうか。税金だって、電気代だって、嬉しいサービスなら誰でも頑張ってお金を作って払うのに。高い給料で優秀なスタッフを集めているでしょうに、もったいない気がしました。