そこそこ古いピアノがあって、調子が悪いので見て欲しいというお問い合わせをいただき行ってきました。小さなアップライトピアノで、初めてお目にかかる一品目でした。ミニピアノとか呼ばれます。

鍵盤は75鍵しかなく、現代のピアノより12鍵、つまり1オクターブ狭い音域です。どこが真ん中のドなのか、一瞬迷いました。

内部の目立った違いは弦の本数。通常のアップライトピアノに200本以上の弦があ、1つのキーで1〜3本の弦をたたくのに対して、このピアノは約半数の百数十本。普通1つのキーで3本の弦を叩くのに対し、このピアノは多くても2本。シンプルな作りでした。

しかしその響きはパワフル。1音が2本の弦で鳴っているなんで感じさせない音の伸び、広がり。1959年製造、素晴らしい!

今回は調律とスティックを修理するということで、後日改めてお伺いします。オーバーホールもやってみたい一台です。