昨日吹き付けした響板が乾いて、早速ボンと叩いてみたところ、前とは全然違う音になっていました。やっぱりやりなおしてよかった。
さて今日はフレームを載せる作業。弦圧(駒圧)もチェックする重要な作業です。この重いフレームを上げたり下げたりして、フレームにかかる弦がどのように駒に接するかをチェックして調整する作業です。
久しぶりに、およそ半年ぶりくらいにこのピアノのフレームを出してみて、「ああ、これはピアノだったんだ」と忘れていたことを思い出したような感覚になりました。それくらい久しぶりなのです。
このピアノもご多分にもれず調整は必要だったので、フレームネジの両サイドのダボを少しずつカットしてもう一度セット。だいたいこのくらいかな、という程度の目分量での調整でしたが、なんと一発でOK。これは驚きました。
これでフレームをきれいにして塗装をしたらいよいよ張弦です。
ゴールが見えてきました。

ちなみに現在お手伝いさんにしてもらっている作業はアップライトピアノの分解です。
こちらはアメリカ製のコンソールなのですが、かなしいことに弦は切れまくり、ハンマーフェルトはすべて外れているという見るも無残な姿でした。
もちろん修理可能なのですが、かかる費用とピアノの販売価格が合わないので別の用途を考えることにしました。どうなるかはこれからのお楽しみとして、作業を進めるたびにご紹介していきたいと思います。