お客様のグランドピアノ調整に行ってきました。ピアノの音をかなり具体的に観察している方で、発音から止音までにおこる現象について議論していました。古いピアノなのでさまざまな原因が考えられる中、今日はダンパーの調整と一部の弦張り替えを行いました。
どの部品を替えたらどう変わるか、という試験的な作業の繰り返しの中で、限られた予算でこのピアノにしてあげられることが見えてきました。
今回の作業はピアノの中で起こっている事象について一つずつ掘り下げていくお客様のこだわりに呼応したもので、ここまでこだわってくれるということは調律師としてはとてもありがたいことです。
ピアノについて疑問に思ったことは、どんな些細なことでも聞いてもらえれば、一生懸命考えてお客様に喜んでいただけるようなソリューションを導き出したいと思います。