グランドピアノの調律をしてからタッチを整えるために整調作業をしました。
作業前の状況としては、とにかくタッチが重い。これはメーカーの特性もあるものの、可能な限りは改善していきたいので現状を調べます。
するとわかったのは(1)鍵盤が深い、(2)ジャックが奥にいきすぎ(写真↑)、(3)打弦距離が遠すぎ(写真↓)、(4)レットオフも一律3mmはあったし、(5)バックストップも遠い。などなど
ローラーもだいぶ黒いし交換したいところでしたが、与えられた状況だけで最善を尽くすのも調律師の仕事。限界に挑戦しました。

なかなかの作業量でしたが、一通り完了。タッチも改善され、音もピアニシモからフォルティシモまで表現豊かに演奏できるようになりました。でも初動だけはこのタッチの調整だけではどうにもならないのも確か。まだまだいろいろできることはありそうです。
明日、もう一度調律、整調を見直して、整音をします。その他にも店内の雑用がてんこもりです。