レコードからCDへ、そしてインターネットストリーミング配信へと媒体を変えていく音楽。ユーザーにとっては便利なサービスでも、音楽家にとっては死活問題。楽器屋さんにも他人事ではないと思い読んでみました。

It’s not just David Byrne and Radiohead: Spotify, Pandora and how streaming music kills jazz and classical

アメリカの大手ストリーミングサービスプロバイダのSPOTIFYやPANDORAが多くのユーザーを獲得している反面、アーティストたちは著作権料の支払いカットに頭を悩ませているようです。ミリオンセラーのポップアーティストであれば多くの収入を期待できるものの、知名度の低いアーティストたちはレコード会社の「在庫の一部」として安く売りに出され著作権料もわずか、もしくはゼロの場合も。よって有名無名アーティストの格差が広がる一方なんだとか。

ジャズやクラシックにいたっては、アーティストの定義が複雑なのがネックになっているそう。たとえば、ジャズピアニスト、ビル・エバンスの作品を探すときに、「Kind of Blue」はピックアップされません。ピアニストとしてクレジットされているものの、これはマイルス・デイビスの作品だから。クラシックでも、ピアノ協奏曲一つをとってもそれがピアニストのものなのか、指揮者なのか、作曲家なのか、これをストリーミングデータベースの中で細かく設定するのが複雑なのだそうです。

ある一定の再生回数、ダウンロード回数を超えないと「全部の中の一個」と扱われてしまうのは残念ですね。百万ダウンロードのアーティストだって、ジャズやクラシックあっての今日の成果といっても間違いではないのでしょうに。

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ピアノの中からお札を見つけました。子供銀行。

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