アート・テイタムのアルバムをiTunesで購入しました。
NTTのポイントがたまるとiTunesのギフトコードと交換してくれるのです!
PabloのSolo MasterpiecesとかGroup Masterpiecesは多数持っていますが、別のレコード会社のものは初めてです。
枯れたような音と、テイタム氏の軽やかなタッチがとても心地よいです。
しかもインタビュー付きです。ご自宅のスタインウェイはお気に入りのようです。
ホロヴィッツもびっくりしたジャズピアニストの演奏、聞いてみたいなあ、生で。
ところで最近音楽の購入といえばCDよりもiTunesのダウンロードが増えています。
検索して、だいたい1分程度視聴して選べるのでとても便利です。
できたら、購入してダウンロードしたアルバムにライナーノーツやクレジットなどが掲載されているなお良いです。
でも重要なのは音楽なので、余計なものをそぎ落とす合理的な発送はアメリカらしいかな、と思います。
でも音楽は本当は演奏者の目の前で聴くものですよね。もしエジソンが蓄音機を発明していなかったらどうなっただろうかと考えることが時折あります。もともと音楽の伝達手段は紙に楽譜を書くか、言葉で伝えるしかなかった。もしくは歌うとか。それが情報を受ける人の想像を刺激して「聴いてみた」という発想を生み出し、さらに実際に音楽を聞けば感動が大きかったのではないかなあと考えます。
いまどきは、この曲いいよ、ってスマホでYouTubeで聞かせたら終わりですからね。情報の流通が早すぎで、実際に触れるまでの時間による「じらす」という間がなくなっているんだと思います。
それに、音のデータが効率よく流通することによる経済的影響も大きいです。その昔レコード、ラジオ、テレビなどの媒体が音楽を流通させるようになってから、多くのローカルミュージシャンが職を失ったと思います。電気で音楽を流すことができなかった時代はどこでも音楽は生演奏だったのに対し、流通の進化によって、月々数千円で営業時間中流しっぱなしになったのですから。
それだけにはとどまらず、インターネットの普及で無料のネットラジオが席巻したり、本来CD屋さんとかで買うはずの楽曲ですら無料動画などで出回っている始末。いったい音楽の価値ってなんなんだろう、って思います。
かといってiTunesは便利ですから、良いものは買ってしまうのです。
もし、私の手元に「もしもボックス」があったら「もしもこの世に録音技術がなかったら?」と問いかけてみたいです。