古いピアノには響板の接合部分が剥がれるということが珍しくありません。このピアノにも同じことが起こっていたので、修理して行きます。
これは正確には「響板が割れた」のではなく「接合部の剥がれ」です。長い年月をかけて木が伸び縮みしたり、変形することで隣り合わせに接着されていた部分がはがれることがあります。
修理の方法としては、剥がれた隙間を削り、そこに木を埋めていきます。
毎日やっているような作業なら、大した事は無いのですが、今回も久しぶりに行う作業なので、失敗することができずとても神経を使います。慌てずに着実に進めていきます。