ピカピカに拭いてみました

wpid-20161109113904.jpg移動と調律のお仕事を頂いて行ってまいりました。過去にも調律させていただいたピアノで、状態は上々。ただ引っ越した先が新築だったために、ピアノについていた汚れが少々目立ってしまったため、急きょクリーナーをもってきてせっせと拭き掃除をしてきました。比較的新しい世代のピアノだったため、黒い塗装もしっかりしていたし、何よりお客様が大切にしていたため目立った傷もなく簡単にきれいになりました。

今日も含めてよく話題に出ることですが、30年以上前に製造されたピアノをお持ちの方がよく心配されるのは、古いピアノだからもうダメなんじゃないか、ということ。ほとんどの場合が使えるんです。そもそも論から話します。

ピアノは弦楽器です。鍵盤楽器とかハンマーが弦をたたくから打楽器とか言われますが、基本は発音体を指すので弦が音の源になっているピアノは弦楽器です。形はまったく違いますが、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、またはギター、三味線などと基本的な構造は一緒です。弦が振動して、響板や胴などのアンプ・スピーカーを経て音が耳に届くのです。ストラディバリウスなどのアンティークやその他のビンテージの弦楽器などはたとえボディが割れても埋め木で補修して塗装しなおして修理します。ビンテージギターも古いものは多いでしょう。ピアノだって同じなんです。弦を交換して弓の毛換え(ピアノではハンマーに相当すると思います)をすれば良い音を取り戻せるんです。自動車の需要とはわけが違うんです。それに、ピアノは人を乗せて走らないから人名には関わらないし、簡単にダメにはならないんです。日本には世界最古といわれる木造建築物があります。1000年以上のもの間、外気にさらされ、雨に降られ、地震に揺らされた建物が現役なのに、室内で音を出している程度のピアノがたった数十年で寿命なのかな、と比べると考えさせられます。

具体的には響板が割れていると終わり、なんて話が出たりしますが、部品メーカーや問屋さんからは響板用の埋め木が出回っていますし、ある世界的なブランドのピアノは響板が割れやすいことで有名です。木は湿度・温度の変化に応じて収縮するので、同じ形状を維持し続けられるのか、と考えると難しいでしょう。それを維持するために除湿機の設置などをお勧めするのです。

「古いピアノ=価値を失った」とレッテルを貼られたピアノの多くは海外に輸出され多くのピアノファンに親しまれています。日本のピアノは質が良いからです。
wpid-20161109113846.jpgそんな質の良い日本の古いピアノのオーバーホール作業は本体からアクションの作業へ移行しています。バラバラにして、最初から作るようなつもりで作業しています。

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