ピアノはかなり長く使えます。

日本にはたくさんピアノがあります。今日子育て真っ盛りのお父さんお母さんの実家にピアノがあるという話は珍しいことではありません。そして、その多くが家のリビングの片隅にひっそりとたたずんで、お声がかかるのを待っているという話もよく聞きます。そしてそんなピアノが今でも使えるのか?という相談をよく受けます。

そういったピアノたちを見てきた経験から、結論から申しまして90%以上の確率でピアノは使えます。ただし、そのピアノにどの程度手を加えてあげればいいのかは個体差があるため一概には言えません。これまでの経験から大まかに分類すると、

  1. 調律・整調・整音のみで使用可能(50%以上)
  2. 経年劣化、虫食いなどの害で調律と部品交換等修理に費用がかかる(10?20%程度)
  3. 断線が多かったり、ハンマーフェルトの故障など、このままでの使用は不可のためオーバーホールが必要(5%以下)

⇒調律・修理のページにおおよその料金が記されています。

ピアノの88の鍵盤すべてをひとつずつ押して、全部音が出るようでしたら(1)の可能性大です。ただし、中を開けてみて(2)に該当してしまうケースもあります。

音が出ない鍵盤がある場合は(2)の可能性が高いですが、ちょっとした応急処置で回避できる場合は(1)で済むこともあります。

以上は過去の実績に見る傾向です。いろいろな環境に置かれたいろいろなピアノにいろいろな症状があります。

上記に加えて、ピアノのお引越しをご検討されているお客様、移動する前にピアノの状態を知っておくことをお勧めします。よくあるケースが「新築のお家に移動した後にピアノの汚れが気になりだした」です。引っ越しついでにお預かりしてピアノをベストな状態にすることができます。