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母親が語った感動の実話
鍵盤を叩く指は左右二本ずつ、ペダルを踏む足は太股まで、楽譜を読む知能もない―この子が、なぜピアニストになれたのか?
「あざらし形奇形」という先天的な病気をもって生まれた韓国の少女、イ・ヒア。鉛筆さえ握れなかったヒアが、世界で活躍するピアニストになるまでの軌跡をたどった。
半身不随の傷痍軍人との結婚、ヒアの膝切断手術、そして自身の癌との闘い…次々と襲いかかかる試練と向き合いながらも、母子はひたすら明るく前向きに生きている。<帯より>
-目次-
はじめに
第一章 病名は、あざらし奇形型
祝福されない子/出産直後の別れ/産むという決意/病院からの脱出劇/チューリップのような手/予期せぬ妊娠/好奇の視線、非礼な言葉/マリア様に会ったヒアチンタ
第二章 めずらしい結婚
傷痍軍人と看護婦/恋におちる/両家の大反対/テンジャと呼ばれた少女時代/甘くない新婚生活
第三章 苦渋の選択
足の切断をめぐって/二本指の天使/大がかりな手術/病院のアイドル/きびしい訓練/義足との決別/水のオバケ
第四章 ピアノとの闘い
私にできること/知能検査の衝撃/過保護は、虐待よりもひどい/ピアノしかない!/匙を投げられたヒア/母娘の猛特訓/「ちょうちょう」の奇跡
第五章 二本指のピアニスト誕生
全国大会への挑戦/大会出場の条件/夫との葛藤/人生を変えた日/初めての独演会/「幻想即興曲」に挑む
第六章 紆余曲折の果てに
たちはだかる試練/まさかのガン/思わぬ事件/初めての反抗/ピアノは悪魔!/運命を変えた記事/舞台体質の子/猿のおしり
終章
永遠の別れ/ヒアとヒアオンマと共に/カナダの地を踏む/晴れて女子大生に/親離れ、子離れ/初めての別居/学問か演奏か/すべての障害者のために
おわりに
ヒアからの手紙
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