精神のフーガ 音楽の相のもとに

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商品詳細

バッハの音楽と存在を見つめながら、ピュタゴラスから現代にいたるまで音楽の相のもと人類の思想の歩みを捉える。

音楽の観点から人類の思想と文化の歩みをその根底から捉える、精神のドラマ。常に先駆的な問題を開拓する日本を代表する哲学者、中村雄二郎の大作、3年9か月をかけ、ここに完成。

 

西洋の優れた思想家たちが、音楽とどのように関わり、深く響きあっていたかを解き明かしたこの本は、音楽が彼らにとって、その思想形成の根源にあったことを示唆している。「西洋音楽」というわつぃたちにとって近くて遠い存在を、その根源から捉えなおす機会を与えてくれると共に、私たちの内に眠っている音楽性を揺さぶる力作である。

作曲家 細川俊夫     <帯より>

-目次-

はじめに

第一章 数・宗教・音楽 ピュタゴラス

1 スーパースター
2 音楽における数比の発見
3 人間像と宗教活動
4 輪廻転生と「黄金詩篇」

第二章 振動する箕 ソクラテスからプラトンへ
1 ニーチェの偏見/ソクラテスと音楽
2 音響実体の萎縮と精神的態度の変貌
3 魂の調和のとれた完成
4 振動する箕

第三章 魂のリズム論 アウグスティヌス
1 アフリカ出身の教父/子供の歌声の衝撃
2 「音楽論 De musica」の執筆と「告白」の時間論
3 <自分の知っている歌をうたう>場合の<時間>
4 <音楽>の定義づけ
5 リズムの分類と審級

第四章 小鳥との対話 アシジのフランチェスコ/メシアン
1 アシジの魅力・フランチェスコの魅力
2 オペラ<アシジの聖フランチェスコ>
3 「小さな花」(La Fioretti)と「アシジの貧者」における<小鳥への説教>
4 オペラ第六景「小鳥への説教」
5 メシアンの音楽的リズム論と小鳥の音楽性

第五章 「神曲」の世界像と音楽 ダンテ
1 「神曲」の天球像と原動天
2 ダンテと音楽、「天国篇」と音楽
3 「煉獄篇」と音楽
4 「地獄篇」と音楽

第六章 <眼と手の人>と音楽 レオナルド・ダ・ヴィンチ

1 万能の天才と音楽
2 ルネサンスの音楽状況
3 音楽家レオナルドの問題
4 音響学への関心とセンスス・コムーニス
5 絵画論への音楽論

第七編 普遍的ハーモニーを超えて デカルトの音楽論とその周辺
1 デカルト像のみなおし
2 「音楽提要」のねらいと導入部
3 音程論から作曲法へ
4 ザルリーノ・デカルト・メルセンヌ
5 ソプラノと対位法の嫌いなデカルト

第八編 旋律と社会契約 ルソーの音楽論とその周辺
1 原理としての<自然>と<ミメーシス>
2 <ブフォン論争>と「フランス音楽に関する手紙」
3 「言語起源論」への音楽論的接近
4 起源・旋律・和声
5 ルソーにおける旋律・祭り・社会契約

第九章 ラモーと「ラモーの甥」 ディドロの音楽論とその周辺
1 <超デカルト主義者>ラモー
2 <音楽は諸科学の女王>
3 ラモーとディドロ
4 新旧音楽論争におけるディドロ
5 「ラモーの甥」の音楽論

第十章 ロマン主義の音楽美学と哲学 ヘーゲル

1 <音楽>の位置
2 時間・精神・弁証法
3 建築・詩・<原初的な力>
4 リズム・ハーモニー・メロディー
5 ヘーゲルとベートーヴェン

第十一章 源泉としての音楽 ニーチェ
1 ディオニュソス的音楽とは
2 ワーグナーとショーペンハウアーへの依拠
3 偶像破壊者の偶像
4 ミュラー=ゲッペルスの「プロメテウスの解放」

第十二章 エートス・ラチオ・調性音楽 マックス・ウェーバー
1 「魔術からの解放」と<再魔術化>
2 ウェーバーの音楽論
3 ニーチェとラモーとの間
4 エートス・ラチオ・合理的和声

第十三章 楽興の弁証法 テオドール・アドルノ

1 シューベルトから
2 基本的音楽観 断章から
3 ベートーヴェンと調性音楽
4 新音楽へのアンビヴァレンツ
5 おわりに

第十四章 さえずる機械 ドゥルーズ&ガターリ
1 クレーの絵とバッハのフーガ
2 リトルネッロを超えて
3 カオスと環境とリズム

第十五章 音楽と哲学と数字の一致 ライプニッツとバッハ
1 バロック時代とライプニッツ
2 ゲーデルとエッシャー
3 ライプニッツとバッハ 哲学と数字と音楽の一致


あとがき
索引

追加情報

重さ 670 g
大きさ 217 x 159 x 27 mm
ブランド

発行年

2000

コンディション

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