ビル・エヴァンス出演ラジオ番組の音源
Marian McPartland’s Piano Jazz / Bill Evans
「Piano Jazz」はアメリカのナショナル・パブリック・ラジオ(NPR、国営放送?)の番組で、1978年から2011年まで放送されていました。ジャズピアニストのマリアン・マクパートランドが司会を務め、さまざまなピアニストを迎えてトークしている中でビル・エヴァンスを迎えたものもあり、CD化されていました。2013年よりNPRのウェブサイト上でその音源が公開されています。
Bill Evans On Piano Jazz
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参考になる言葉もあり素晴らしい内容なので、要点をまとめて紹介したいと思います。CDのトラック別にまとめてみました。
- Waltz for Debby~オープニング演奏
- 初期の作品について、Waltz for Debbyが有名になったことに驚いていた話。当時から現在にかけての演奏スタイルの変化について。そのデモンストレーションをマリアンがベースラインで合わせるということで次の曲へ。
- All of You~デモンストレーション
- あまりにもオリジナルとかけ離れていたためマリアンが入っていくことができず文句を言い、ビルは笑っている。改めてマリアンがメロディを弾く。
- All of You~デュエット
- マリアンが感動。ビルの演奏への取り組みからトリオでの演奏について。エディ・ゴメスとの演奏について、当時録音はされたが未発表であった録音(ワーナーとファンタシーと言っているので「You Must Believe in Spring」と「I Will Say Goodbye」と思われる)でのエディの演奏を称賛している。スコット・ラファロとの死別を惜しむ一方、マークジョンソンとの出会いへの喜びを表している。
- In Your Own Sweet Way~デュエット
- マリアンの興奮。トリオとソロの比較。テーマを構築していく際の方法について。
- Touch of Your Lips~デモンストレーション
- 曲をよく知ることが大切。直感が知識を先導するけど直感だけではダメ、まずはしっかり計画すること。問題を知る(特定する)ことでその問題は9割解決する。キーについて。「Reflection in D」をリクエスト。すべてテーマでアドリブのない演奏を披露。
- Reflections in D~ソロ
- ビルが影響を受けたアーティストたちについて。大学では最速のブギウギプレイヤーでどこかに録音が残っているというエピソード。最初の仕事。ナット・キング・コールが弾いたピアノで同じ「Days of Wine and Roses」を弾いたときの感動。
- Days of Wine and Roses~デュエット
- 変調について、どう表現するかビルに求めたところ、ビルは「そういう問題ではない」と突き放し少し険悪なムードに?しかしその後ポルカにまつわるエピソードでマリアンが大笑い。
- This is All I Ask~デュエット
- ビルからマリアンへリクエスト。カーネギーホールで聴いたマリアンの演奏に感動したことから。
- While We’re Young~マリアンのソロ
- カーネギーホールでの演奏との違い。番組終わりの結びの言葉。
- I Love You~デュエット