南国ピアノ芸術でおすすめしているピアノのお手入れ方法です。より長く使うための参考にしてください。

グランドピアノ

  • フレームカバー
  • 室内用除湿器
  • スローダウンシステムの導入

アップライトピアノ

  • ダンプチェイサー
  • フィンガードもしくは・・・

まず大前提として

ピアノのオーナー様にしていただけるピアノの最大のお手入れは、ピアノを弾くことです。ある程度ピアノを弾くことでそれぞれの可動部が微量ながらも熱を持ちますので、湿気によるトラブルを軽減してくれます。しかしそれだけでは予防しきれないこともありますので、以下参考にしてください。

フレームカバーがあると安心です。
フレームカバーがあると安心です。

グランドピアノ用フレームカバー

グランドピアノのフレームカバーは、譜面台の下へ落ちる消しゴムのカスやホコリ、空気中の油分水分が落ちないよう守ってくれるカバーです。実際、これが採用されているピアノとそうでないピアノでは弦の錆具合、ピンのくもり具合が変わってきます。1年では気づかない汚れも3年、5年と経過するにつれ目立ってきて、そうなったときにはたくさんのピアノ線が巻きつけられたチューニングピンの周りを掃除するのはとても難しくなります。早めの予防をお勧めいたします。

室内用除湿器

グランドピアノの湿度対策に当店がお勧めするのは、室内用の除湿器です。一般に家電販売店で見られるものです。こちらをピアノの近く、もしくは下に設置して、留守にするときなどに使用します。ピアノ用の防湿機などについては状況により用途が変わりますのでご相談ください。

スローダウンシステムの導入

こちらはピアノを守るというよりもピアニストの手を守るものになりますが、ピアノの鍵盤蓋をゆっくりおろすための器具が取り付け可能です。どのピアノにもつけられます。当店のピアノにも取り付けしてありますので、どうぞご覧ください。

ダンプチェイサー

アップライトピアノの湿度対策にはピアノ用防湿機が断然有効です。

鍵盤蓋から手を守る

フィンガード

グランドピアノ用のスローダウンシステムも同様ですが、フィンガードは急に落ちる鍵盤蓋から手を守るものです。小さなお子様には有効な手段といえます。

もしくは・・・のお話ですが、一つの方法として、小さなお子様にはピアノの蓋が開閉できることを教えない、という方法もあります。アップライトピアノの屋根から、譜面台くらいまで下がる布で覆って鍵盤蓋を隠すのです。赤いキーカバーも置かずに、いつでもピアノを弾ける状態にしておいてあげるのです。鍵盤蓋はお子様には重く、これをあけるのは結構な労力だと聞きます。それがなく、しかも電源も入れずにすぐ音が出ることこそピアノの最大のメリットと考えます。