グランドピアノ整備開始

次なるプロジェクトはグランドピアノの整備です。外装をクリーニングして、中の整備をします。

先日調律したお客様は、近所にピアノ教室がないということで、なんとお父さま自らお子さんたちにピアノを教えているというツワモノでした。ご自宅兼職場の事務所ということで、作業をしている隣の部屋には子供たちがピアノを弾いている音が流れてきて、しばらくすると「お父さん、次はどうやるの?教えて〜」と来るそうです。環境が整って初めて実現可能なレッスン方法ではありますが、とてもよくできた偶然に感動しました。どの分野でもそうでしょうけど、親御さんが積極的に関わった方がお子さんはのめり込んでいきますね。

石垣島ピアノ調律記(2017年夏)

恒例の石垣島でのピアノ調律にやってまいりました。恒例と言っても年3〜4回の出張ということで具体的にいつとは決まっていませんが、だいたいこの時期に定期調律のお客様がいます。毎度おなじみの方もいれば、初めてのお客様もいて、いろいろな人に会えるのが楽しみなお仕事です。

さて、今回はこれまでにない大イベントがありました。石垣島でピアノの納品です。どうしても離島は輸送にお金がかかってしまうため、トラックとお手伝いさんを手配していただき、コストを抑えました。市街地から離れた住宅への納品だったため、苦戦もしましたが、四人がかりでなんとか搬入に成功!森の中の一軒家で鳴らすピアノの音色、自然との調和、いっぱい汗をかいた重労働ではありましたが、とてもやりがいのあるお仕事になりました。ご主人がピアノ好きで、バッハやショパンの曲が響き渡りました。きっとお子さんたちもお父さんのようにピアノを弾きたくなるのでしょう。また次回お会いするのが楽しみです。

無事に全てのお仕事を終えたものの、運悪く台風が発生してしまい、その影響で未だ石垣島から出られない状況です。ピアノの納品が終わってからでよかったではあるのですが、いつ帰れるか不透明なのでちょっと心配です。まあ、こうして宿で一人羽を伸ばして、普段できなかったことをちょっとずつこなしています。スマートフォンがある時代でよかったです。

帰ったら工房での作業が待っています。


店内調律

オーバーホールしたアップライトピアノが無事出荷となりました。お客様にはあえてビフォーの状態をお見せしているので、その変わり映えには相当驚いたようで喜んでおられました。

本当は、出来上がった状態で1ヶ月くらいは手元に置いておきたい気持ちもありますけどね。まあ、これからどう変わっていくのか、調律に通いながら経過を見たいと思います。

そして続いてのピアノが早速入荷しています。



1台目はYAMAHAのYUX。久しぶりのX支柱です。かなりながいお付き合いだった、お父様に買っていただいたという思い出のピアノ。諸事情で手放すことになりました。早速店内で調律してみました。過去にも何度となくこれと同型のピアノを触ってきましたが「こんなに音出るんだったっけ」というのが正直な感想。古いピアノに慣れすぎて、80年代のピアノが新鮮だったのか。

きっと持ち主さまの音楽愛が宿っているのでしょう。部品交換も多少は必要になりますが、弾きごたえがあり、頼り甲斐のあるピアノになってくれそうです。


そしてこちらは同じくYAMAHAのW101です。しばらく調律をご依頼くださっていたお客様で、沖縄県外へ巣立っていったお子様が帰省するタイミングで「帰ってきたら弾くから」といつも調律させていただいてました。

もう子育てから開放されると、大きなお家からコンパクトなマンションなどに住居を移し、そのタイミングでピアノを手放される方は時折います。本人は「持っていけないからさ〜」なんてサバサバ言っていましたが、お子様の帰省のたびに調律を入れていたなんて、かなり大切にして愛情を注いでたと思います。外装に傷みはありますが、新しい誰かに喜んでもらえるくらいきれいにします。

ひとまずこちらも調律してみました。やはり修理等必要になってきますが、手間をかける価値のあるピアノです。

こうして様々な事情で手放されるピアノたちが、新しいオーナーさんに喜んで迎えられるところを見ると、そのときがピアノに再び生命が吹き込まれる瞬間だと思います。

組み上げました。

まだ整調や整音が完全になったわけではありませんが、ひとまず組み上げて形を作りました。塗装が全て変わっているため、寸法が合わなくなったりするので、後で慌てないよう確認するのが目的です。

下のビフォーの写真と比べると、光沢が変わったのはもちろん、今回はYAMAHAのネームの位置をオーソドックスに鍵盤蓋に持ってきました。

あともうちょっとです。




部品取り付け完了〜調律

すべての部品交換が終わり、調律まで進めました。こうやって組み上げて見ると、ひとつひとつの部品がキラキラしていて綺麗です。塗装して磨き上げたボディと内側の黒光りもその雰囲気の演出に一役買っています。

まだ2回調律しただけで何も整ってはいませんが、フレッシュな響きは現状でも伝わってきます。これは楽しみです。

以下は分解していた過程です。今までそれなりにオーバーホールの経験は積んできたつもりですが、未だに全てがすんなりいくわけではないところがピアノの難しさでしょうか。それでもお客様に予告した期限には間に合いそうなのでホッとしています。今週末にはお披露目になるでしょう。

ピアノが立ちました〜鍵盤分解

弦を張り終えて、ひとまずピアノを立てました。スペースの節約にもなりますし。調律はもう少し先です。

アクションの修理に入る前に、まずは鍵盤を入れておこうとバフ掛けをしていたら、小さなヒビが結構入っていることがわかり、白鍵の上面は全部交換することにしました。割れていないものも予備軍ということになるので、ここで一新しておきます。


張弦

張弦作業です。いよいよ組み立てが始まりました。開始前に、いつも響板を拳の柔らかい所、小指の付け根から手首までの手の側面で叩くのですが、今回もパワーのある音、力を感じます。ピンと張った弦を指で弾くと、芯の通ったハリとコシのある音がします。これか気持ちいい!音を出すのが楽しみになってきました。

グランドピアノの側板の内側が鏡面ツヤ出しになっていると見栄えが良いことに倣い、今回はアップライトピアノでも内側を塗装してさらに磨いてみました。沖縄なので、カビがついてしまってもサッと拭き取れるのも目的にしています。壁の向こう側に輝く弦が映っているだけで、嬉しい気分になります。


ツヤ出し研磨作業完了

オーバーホール中のアップライトピアノ、外装パーツのツヤ出し作業が終わりました。

塗膜がとても硬いので、それをならして削った傷をツヤに変えていくのは楽にはいかないしどうしても時間がかかります。聞くところによれば、大手メーカーさんでは大型の機械を配置して素早く正確に仕上げていくそうですが、小さな工房では地道な手作業σ(^_^;)。そこにこそ技術者の魂が宿る!なんちゃって。なんとかやりきりました。

あと金属パーツとけんばんのクリーニングも残っていますが、ひとまず組み立てるところは進めていこうと思います。

リゾート調律

定期的に伺っているリゾート施設でのピアノ調律です。写真に写っていないところにプールが見えてですね、うらやましそうに眺めながら作業をしておりました。

そう言ってしまうと仕事に気が入っていないかのように見えてしまうかもしれませんが、いえいえそんなことはございません。当店でオーバーホールしたグランドピアノなのですが、すごく良い音出してます。タッチは若干重い設計のメーカーなので、最初は苦労しましたが、だいぶ良くなったと思います。

頑張ってね、ピアノちゃん。
そして修理工房での作業はひたすら研磨です。左下のパネル、ならして磨いたら…
こんな感じになってます。

本体の方はこんな感じで、部品の到着を待っています。

本日の作業

グランドピアノの調律は今年椅子の修理をしたお客様です。順調そうでよかった。ピアノは確か6年くらい前に全弦張替えしたグランドピアノです。ピアノ自体は50年ほど前のものですが、まだまだ現役で頑張ってくれています。
アップライトピアノの作業は塗装したフレームを本体に載せるところまで進みました。元々が黒とゴールドのツートンだったので、忠実に再現することも考えましたが、もう一回金粉を吹き付けたので変更はしませんでした。