新たにオーダーしたグランドピアノが修理工房に到着しました。YAMAHAのG2、1967年製造です。試しに音を出してみた動画をInstagramにアップしてみました。現状、音律はずれて調律の必要あり、ペダルに無駄な遊びあり、鍵盤はコントロールしづらく、残念ながら弾きやすいピアノではないですが、このピアノが素晴らしい潜在性を秘めているのは動画の音から聞き取れます。ショパンのノクターン2番の最初のメロディーがとてもよく響いてまるでエフェクターでも聞かせているかのよう。そして最後にEbコードをチャラランとアルペジオしたのですが、この伸びがいい!ピアノの音について、何をもって良い音と定義するにはいろいろな意見があると思いますが、私の考えは、アルペジオで広い音域の音を同時に響かせたとき、次高音域が低音域に埋もれずよく鳴って聞こえること。このピアノは間違いなくそうだと思います。非常に良いピアノを入荷しました。どうぞ音を聞きに来てください。



そして、現在修理真っ最中のG2は、鍵盤の交換、アクションの部品交換に入りました。お手伝いさんの助けも得て順調に進んでいます。巻線弦も到着したので、近日張弦を完成させる予定です。こちらのピアノも、早くお客様に触っていただきたいです。頑張ります。